理事長ごあいさつ

2012年2月2日に米倉脊椎・関節病院を開院しました。
整形外科は首から足趾まで広範囲にわたる運動器疾患の治療を行う診療科で、治療対象は骨折、脱臼、捻挫などの外傷と脊椎や関節の加齢、変性による疾病に二分されます。
開院以来、当院は主に頚や腰の痛み、手足のシビレの原因となる脊椎疾患と膝や股関節などの関節疾患を中心に治療を行っています。
現在でもほとんどの病院ではほぼ全身にわたる外傷や疾病を限られた人数の整形外科医師やスタッフで治療しています。
専門外の症例では消極的治療になったり、あまり得意でない手術をする場合もあります。このような診療体制は治療を受ける側に不利益なだけでなく、スタッフの教育も十分に行えず、医療の発展を妨げていると考えていました。
今後、医療の機能分化が求められる中で、治療を受ける人、また働こうとする人にわかりやすいという観点から脊椎・関節病院と命名しました。1.5テスラMRIや16列マルチスライスCT、DEXAによる骨密度検査などの機器で的確に診断し、各医師が薬物療法やリハビリテーションから各種神経ブロック、手術まで系統的に治療を行います。
さらに他院手術後のリハビリテーションや脊椎圧迫骨折例なども受け入れています。 時間的、経済的にもロスの少ない医療により職員の業務も円滑になり、院内にいる全ての人の笑顔が絶えない病院作りを目指し、運営しています。
またこれまでは回復期リハビリテーション病棟を併設していましたが、近年の超高齢化社会におけるニーズを受け、2025年6月に回復期リハビリテーション病床を地域包括ケア病床に転換しました。地域包括ケア病床をもつ整形外科専門病院として足立区近隣の皆様が住み慣れた場所で安心して生活していただけるような医療を提供していきます。
具体的には在宅療養中の方、施設にお住まいの方が急変した際の入院受け入れや他の医療機関で手術を受けられたが、在宅復帰の不安な方に対する入院環境の提供、そして在宅復帰後の生活を踏まえたリハビリテーションの実施が挙げられます。在宅復帰後は外来リハビリテーション、訪問リハビリテーションによるフォローも行います。
これまでの区内での診療経験を活かして近隣医療機関と密に連携を取り、症状が改善しない場合はより専門的な治療を行い、症状が改善すれば逆紹介も行ってまいりましたが、今後もさらなる地域連携を強化していきます。
これらの体制強化も地域包括ケアシステムにおける「地域に根差した専門医療の実践」であると考えます。皆様が住み慣れた自宅や地域で安心して生き生きと生活していただけるように質の高い医療を提供し、地域に貢献してまいります。
理事長 米倉 徹
理事長経歴
- 1978年
- 開成高校 卒業
- 1985年
- 東邦大学医学部 卒業
- 1985年
- 東邦大学医学部整形外科 入局
- 1992年
- Johns Hopkins大学 (Baltimore, USA) 留学
- 1998年
- 東邦大学医学部整形外科講師
- 2004年
- 水野記念病院整形外科部長
- 2008年
- いずみ記念病院整形外科部長
- 2010年
- 井上病院整形外科医長
- 2012年
- 米倉脊椎・関節病院院長
- 2018年
- 医療法人社団 健整会 理事長
資格・認定医など
- 第79回医師国家試験合格
- 日本整形外科学会認定整形外科専門医
- 身体障害者福祉法指定医(肢体不自由)
- 医学博士
- 日本医師会認定産業医
- 日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科名誉指導医
- 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
- 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
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